調布市の深大寺に多数あるそば屋さんのなかから、地元民の私がおすすめの3店を紹介します。
深大寺や神代植物公園の周りには沢山のそば屋さんがあるのですが、どこのお店に入るか悩んでしまうほどの数です。
それぞれのお店ごとに蕎麦も異なるのが深大寺そばの特徴のひとつでもあります。そこには歴史的な理由もありますので、詳しく解説します。
お店ごとの特徴をお伝えしますので、深大寺そば屋選びの参考にしてください。
深大寺そば 地元民が教えるおすすめの店3選!
深大寺そばのおすすめの店を地元民の視点で紹介します。
お店の特徴とともにぜひ立ち寄ってもらいたい理由をお伝えしますね。
八起
必ず寄りたいのは深大寺山門すぐの八起さん。
ここが好きな理由は庭の水車を眺めながら古風なテラスで食べる深大寺そばと八起さんならではの甘味。
テラスにはペットの入店も可能!こちらでゆっくりと深大寺そばを食べることが出来ますよ。
蕎麦は江戸打ちの細切りで毎日その日の分だけそばを打っています。
八起さんの蕎麦の特徴はのどごしの良さで、つゆは辛めの江戸風になっています。
八起さんはただのおそば屋ではなく食べ歩きグルメ、休憩スポットとしても利用できるのが魅力です。
創業当時は甘味屋さんとして始まった八起さん。保存料、添加物を一切使用しない、自家製の甘味は必ず食べてほしいです。
私のおすすめはスタンダードな串団子。
こんなこと言っては何ですが、コンビニやスーパーで売っているモノとは全然違います。
その日の分だけを毎日手作り。日持ちはしないので買ってからすぐに食べるのがおすすめ。
もうひとつは蕎麦の街ならではのそば饅頭。
こちらもシンプルなお饅頭ながらクセになる美味しさで、何個でも食べられてしまいます。
お店に入らなくても店先でお土産の甘味が買えますし食べ歩きも出来ます。
お店の前には休憩処があって散歩中のひと休みに最適。
ペットと一緒に休憩できるのもありがたいですよ。
ランチ、食べ歩き、ペット連れでの休憩とオールマイティーなお蕎麦屋さんです。
店構えは観光地、深大寺においてビジュアル的にも画になる素敵な風景です。
私の中の絶対王者です!
多聞
多聞さんをおすすめする理由はなんといっても、おそばの量。
深大寺のおそば屋さんのイメージは値段が少し高めで量が少ないという感じですが、多聞さんのお蕎麦はボリュームがあります。
お腹いっぱい食べたい人にはおすすめです。
また、深大寺そばとは別に多聞そばという多聞さんのみでしか食べられないお蕎麦があって、これは簡単に言うと色が濃い目の田舎風の蕎麦。
深大寺そばよりも太く切られていて、コシが強いのが特徴です。つけ汁は甘めというのも多聞さんの特徴。
蕎麦の風味をしっかり味わいたのであれば、多聞そばがおすすめです。食べ比べというのも良いですね。
多聞さんは深大寺小学校側の参道の入り口あたりにあるので、お寺やそば屋が並ぶ目の前の参道からは少し離れていますので場所的には穴場とも言えます。
と言っても、お寺の山門からは3分くらい。
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元祖 嶋田屋
嶋田屋さんは深大寺の山門の目の前。深大寺の正面に続く参道のなかでも向かいの門前そばと共に一番お寺に近いそば屋になります。
私のイメージとしては嶋田屋さんは大人向けのそば屋さん。本来は大人も子供もないのですが、そう思わせるのはそのメニュー。
天ぷらでも精進揚げや野草の天ぷらなど、精進料理を思わせる、蕎麦料理を楽しめる蕎麦屋さんです。
そば粉は昔ながらの方法で石臼でひいたものを使用。先代が使っていた地産の粉(現在はありません)に最も近い青森産の粉を使用しています。
蕎麦をさらす水は湧水を使用。
昔の深大寺そばに近い蕎麦を食べられお店です。
お店の横には弁天池があり、四季折々の自然を眺めながら食事ができる他にはない特別な景観があります。
そして、深大寺には湧き水があり、嶋田屋さんは湧き水が流れる場所の目の前にお店があります。
ここは私の幼少時代の通学路。いま思えばこんな素敵な道を毎日歩いていたのはとても贅沢です。
深大寺の湧き水が流れる小川でザリガニを捕まえていました。東京都心に近いにも関わらず昔の風景が今も残る特別な街です。
そんなタイムスリップしたような都内の小さな街の私のおすすめのそば屋さんを紹介しました。
深大寺そばで人気があるのはどこのお店?
深大寺の周りには20数軒のおそば屋さんがありますが、多すぎてお店を決められないという事もあると思います。
せっかく深大寺の行くのならば人気のある店に行きたいと思う方には深大寺で人気、良い口コミの多い深大寺そば屋をご紹介します。
1番人気は湧水(ゆうすい)さんです。深大寺のおそば屋さんでは比較的新しい部類に入ります。
行列のできるそば屋さんです。画像は開店直後の写真です。
私が子供の頃は湧水というそば屋さんはありませんでした。
深大寺そばと検索すると特に評価が高いのは湧水さんです。
ちなみに深大寺に関することで調べると「湧水」と出てくることが多いですが、これには二つの意味があります。
ひとつはおそば屋さんの湧水(ゆうすい)。
もう一つは湧き水の意味。
深大寺そばは地元から湧き出る水でそばを作っていたという歴史があるんですね。
話がそれましたが、深大寺の湧き水から名づけられた「湧水」さんがとても人気です。
メニューも豊富です。
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深大寺そばの特徴は?
深大寺そばの特徴と言えば、昔は地元で作ったそば粉と深大寺の湧き水で作られたという事が特徴でしたが、1961年の神代植物公園が開園したことにより、蕎麦の農地は姿を消してしまいました。
その後は各地からそば粉を仕入れて工夫しているのが現状。そのため現在はお店ごとに、二八、九割、十割そばと様々なお蕎麦が味わえます。
深大寺そばとは、歴史のある蕎麦ではあるが現在のそば粉は地産のモノではなくなってしまったという事実もあります。
そば自体の特徴は信州そばに似ているといわれることが多いです。その理由は深大寺そばはスーパーなどでも購入出来るのですが、そのお蕎麦が信州そばに似ていると言われています。
地産で作っていたそばを食べたことはないので、元祖の深大寺そばが信州そばに似ているかは分かりませんが、昔の深大寺そばも興味がありますね。
いまでは深大寺で食べられる蕎麦こそが本当の「深大寺そば」という事になります。その味にもお店ごとの特徴や工夫が現れています。
現在では「これが深大寺そばの味!」と言い切れる人はいないかもしれません。
深大寺で食べられる蕎麦は丼のそばもありますが、そば懐石、そば料理というイメージがあります。
蕎麦そのものの味をしっかりと味わいながら、野草、野菜の天ぷらを一緒に食べるスタイルが多いです。
天ざるそばは間違いなくどこのお店でもおすすめのメニューになっていますし、そのほかに「そばがき」を始めとしたそば粉を使った料理なども楽しめます。
そばがきとは蕎麦粉を熱湯でこねて餅状にした食べ物で珍しい食べ物です。
深大寺蕎麦は普段、手軽に食べる時の蕎麦とは違う楽しみ方が出来るのも特徴ですよ。
まとめ
深大寺そばのおすすめ店と特徴をご紹介しました。
地元の私が一番おすすめするのは八起さんというお店でした。店内でも食べ歩きだけでも、どちらも楽しめますしペットも同伴可能です。
お店の前には休憩所があるのもポイント高いで非常に使い勝手の良いお店です。
深大寺に訪れた人に人気のお店は湧水さんでしたね。
こちらのお店は行事や休日以外でも行列が出来るほど人気のお店です。
深大寺そばでは比較的新しいそば屋さんですが、湧水さんのお蕎麦を味わいたい方は是非!
深大寺そばの特徴は現代ではお店それぞれに違いますので、いろいろなお蕎麦が味わえるという点です。
深大寺そばとは何かといえば、地産の粉と湧き水で作られ、江戸時代以降に有名になったという所ですが、歴史的背景から今では地産のそば粉ではありません。
自然とお寺と蕎麦の街、深大寺。
散策の際には是非、美味しいお蕎麦を味わっていただきたいです!
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