深大寺の由来と歴史をはじめ、深大寺の周辺観光の基本情報をお伝えします。
深大寺の行事や見どころも紹介していますので、観光の際の参考にしてみてください!
深大寺の由来と歴史を紹介
深大寺の由来
深大寺を開いた満功上人(まんくうしょうにん)の父、福満(ふくまん)が、郷長(さとおさ)の右近(うこん)の娘と恋仲となりました。
※郷長とは当時の官職で選ばれた役職の人。
右近夫妻はこれを悲しみ、娘を湖水中の島に匿ってしまいます。
福満は玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)の故事を思い浮べ、深沙大王(じんじゃだいおう)に祈願し、霊亀の背に乗って娘が匿われている島に渡ることが出来ました。
右近夫妻はこの不思議な出来事を知って二人の仲を許しました。
やがて生まれたのが、深大寺を開いた満功上人(まんくうしょうにん)でした。
成長した満功上人は父、福満の深沙大王(じんじゃだいおう)祀って欲しいという願いを果すために出家し、奈良で法相宗(ほっそうしゅう)を学びます。
※法相とは大乗仏教宗派の一つ
故郷に戻った満功上人は天平五年(753年)に寺を建てそこに深沙大王を祀りました。
これが深大寺の始まりと言われています。
深大寺の由来には恋物語が関わっていることから、深大寺は縁結びのお寺としても有名です。
深大寺の歴史
深大寺が開かれた100年後、武蔵国司蔵宗(むさしこくし くらむね)の乱がおこり,
その降伏を願い、天台宗の高僧、恵亮和尚(えりょうおしょう)が朝廷の命令をうけて
深大寺に道場を作りました。
乱がおさまったのち,朝廷は恵亮和尚の功績をたたえ,深大寺を与えました。
この時、深大寺は天台宗に改宗し、現代まで続きます。
深大寺の見どころは?
東京都のほぼ中ほどでありながら豊かな緑と湧き水に恵まれており、いまだ武蔵野の風景を色濃く残す調布市深大寺。
その中心、深大寺元町に深大寺はあります。
深大寺は正式名称を天台宗別格本山浮岳山昌楽院深大寺といいます。
深大寺は関東屈指の古刹として知られていて、一年を通して様々な行事が行われ老若男女問わず多くの人で賑わっています。
深大寺は浅草の浅草寺(せんそうじ)に次ぐ都内で2番目に古いお寺なんですよ。
境内には本堂のほかに元三大師堂、釈迦堂には国宝の釈迦如来像(白鳳仏)が安置されています。
こういった建立物も素晴らしいのですが、私が一番おすすめしたいのは深大寺の空気そのものです。
綺麗に整備された境内はそこにいるだけで別世界のような空気感があります。心清めるのには最高の場所です。
見て楽しむ、感じて楽しむ!いろいろな楽しみ方があります。
深大寺はお寺だけではありません。周辺にも楽しめる場所がたくさんあります。
深大寺の年間行事
初詣大護摩供
深大寺は初詣参拝が有名です。
正月三が日には約20万人の参拝客が訪れ、境内や外の参道は賑わっています。
周辺のおそば屋も年明け前から1月1日の朝まで営業していて、夜通し賑わっています。
年越しそばを求めてどのお店も行列ができるほど。
参道にはたくさんの露天も出店されお子様にも楽しい初詣となりますよ。
境内の元三大師堂では1月1日の午前0時の除夜の鐘とともに天下泰平(てんかたいへい)、国家安隠(こっかあんのん)、仏法興隆(ぶっぽうこうりゅう)を祈願する修正会大護摩供(しゅうせいえおおごまく)が執り行われます。
これには深大寺の住職と全僧侶が参加され迫力のある光景を見ることができます。
天下泰平とは・・・争い事や揉め事が無く、良い治安、安定した社会秩序が保たれている事
国家安穏とは・・・国が何事もなく穏やかな事
仏法興隆とは・・・仏法が盛んになる事
法会では厄除元三大師の御威力、御利益に預かって厄除、家内安全、商売繁盛、身体健全、交通安全等の諸祈願を参拝者の護摩祈願が併せて行われます。
護摩祈願の時間は25分〜30分程。 40〜60分間隔で行われています。
大導師の天台声明(てんだい しょうみょう)が朗々と唱えられるなか、両脇の護摩壇で護摩の秘法が修され、やがて激しく燃え盛る火柱とともに大勢の僧侶が太鼓にあわせて経典を読誦します。
引用:深大寺公式サイト
◆護摩札の祈願料
護摩札の大きさにより祈願料が異なります。
①二万円以上 52cm
②一万円 46cm
③五千円 40cm
④三千円 36cm
⑤三千円(交通安全車両用札) 12cm ステッカー付き
※車両前での祈願は2/4以降
節分会(2月3日)
深大寺では「厄よけ」「家内安全」「諸願成就」等の大護摩供が元三大師堂で行われます。
この日に祈願をすると節分限定の限定護摩札の授与となります。
本堂前の特設舞台では年男、芸能人、有名スポーツ選手等による豆まき。
また、お練り行列が行われます。
厄除元三大師大祭 と だるま市(3月3日・4日)
深大寺、一年で最大の行事が「厄除元三大師大祭(やくよけがんざんだいしたいさい)」です。
3月3日、4日の両日に行われます。
元三大師堂では諸願成就の大護摩供が終日行われ、この両日に護摩祈願をされると限定の護摩札が授与されますよ。
厄除元三大師大祭の見どころは両日の午後2時より行われる「お練り行列」です。
袍裳金襴七条袈裟(ほうもきんらんしちじょうげさすがた)に身を包んだ高僧が境内を進む煌びやかなお練り行列は圧巻で、まさに平安絵巻さながらの優雅さであり、大祭中最大の見せ場です。
引用:深大寺公式サイト
厄除け元三大師祭りにあわせて境内ではだるま市も開かれます。「日本三大だるま市」の1つとして、その知名度は全国的です。
深大寺の境内には大小約300余の縁起だるま店を中心とした店が並び、大変賑わいます。
深大寺周辺には露店も出店されかなりの賑わいです。
屋台の種類も豊富で子供から大人まで楽しめるたくさんのお店が並びます。
詳しくはだるま市の屋台をレポート記事をご覧下さい。
◆だるまの目入れについて
深大寺で購入しただるまは元三大師堂前の特設『だるま目入れ所』にて9時〜17時の間、僧侶により直々に目入れをしてもらえます。
これはだるまの目に梵字(インドの古い文字)を入れるという深大寺独特のものです。
◆だるま市限定御朱印
だるま市の日には限定の御朱印が頒布されます。
なんじゃもんじゃコンサート(4月下旬~5月上旬頃)
なんじゃもんじゃとは
ナンジャモンジャとは、特定の場所に生えている見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称。すなわち、特定の植物の種名ではない引用:Wikipedia
深大寺にはなんじゃもんじゃの木があります。
毎年、東京消防庁音楽隊による「なんじゃもんじゃコンサート」がナンジャモンジャの木の下で開催されています。
他にも深大寺に縁のある団体が合唱や吹奏楽、様々な楽器を用いたコンサートが行われます。
薪能(5月下旬)
毎年5月下旬に、深大寺薪能が行われます。
本堂前に特設の舞台が設置され、夕方にはに深大寺僧侶による火入れ式が行われます。
観世流の舞人による演目が、披露され深大寺境内が神秘的な雰囲気になります。
十三夜の会(10月~11月頃)
旧暦の9月13日の夜は、十五夜とともに月見にふさわしい名月です。
深大寺では「十三夜の会」と称して、山門にで天台聲明(しょうみょう)や能舞邦楽の演奏にで観月会が行われています。
大般若転読会(10月中旬)
深大寺は淳仁天皇より「浮岳山深大寺」の勅額を賜って以来、大般若転読を永式と定める鎮護国家の道場として定められています。
現在も十月に深沙大王堂で行われる大般若経(だいはんにゃきょう)六百巻の転読会は、深大寺の年中行事のなかでも最重要の法儀として行われています。
深大寺の基本情報
名称:天台宗 別格本山浮岳山昌楽院深大寺
開閉門時間:9:00~17:00
TEL : 042-486-5511(対応可能時間 : 9:00~17:00)
FAX : 042-483-6969
住所:〒182-0017 東京都調布市深大寺元町5-15-1
深大寺へのアクセス
◆電車・バス
・京王線
調布駅 ※新宿より特急・準特急で約15分
つつじヶ丘駅 ※新宿より急行で約20分
・中央線・総武線
吉祥寺駅
三鷹駅
出典:深大寺公式サイト
◆車
深大寺を中心に東西に三鷹通りと武蔵境通りが走っています。どの方面から来らても、必ずどちらかの道を利用することになります。
三鷹通り・・・「深大寺小前」交差点(T字路)を深大寺東参道に進入し、深大寺方向に向かってください。
武蔵境通り・・・深大寺入口交差点を深大寺西参道に進入し、深大寺方向に向かいます。
どちらも参道を入ると深大寺通りになります。深大寺通り沿いにいくつか駐車場がありますので利用しましょう。
深大寺のアクセス方法は別の記事で紹介していますのでご覧下さい。
バス、車、駐車場などすべての情報が確認できます。
まとめ
深大寺の
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